幻影異聞録♯FE完走した感想

2020年10月20日火曜日

ゲェム

t f B! P L

いつだったかの行きつけの中古屋の正月セールで1400円で買った幻影異聞録♯FEを無事クリアしたのでレビューしてみます。自分が買ったのはWiiU版のサントラ・設定資料集・サイファのカード・DLCコード付きのヤツ。ちなみにDLCコードは使用済みでした。


※ネタバレ自重しませんので自己責任で。


Youtubeでやってたプレイログ 

WiiU版幻影異聞録


このゲームはとにかく戦闘が面白かった。

相手の弱点の属性で攻撃するとセッション(連携技)が入り大ダメージというシステムがあり、そのため

「うまく敵の弱点属性を探れるか」

「いかに弱点属性の攻撃を出すか」

「敵の弱点を突くために幅広い属性の技を覚えさせるか、それとも補助技を入れるのか等どう育成するか」

を考えるのが非常に悩ましく唸らさてくれた。


ただ、このシステムに噛み合わない要素も多くて、

「主人公のイツキを交代させることができないため剣や電撃で弱点を突けない相手だとお荷物になってしまう」

「控えのユニットもセッションに加わってくれるようになるスキルの開放が中盤なのでそれまで非常に苦戦する」

「スキル枠数の関係で回復・バフ・デバフ技を覚えさせづらい」とか……

ただ、回復バフデバフに関してはアイテムが充実してて、お金が割と湯水のように手に入るバランスもあり蘇生アイテムや満タン回復アイテム、デバフ打ち消しアイテムや攻撃弾きアイテムまで買い放題(流石にそれぞれに所持数制限はあるけど)なのであまり困ることはないかもしれない。

そしてアイテム禁止の闘技場で回復技がなくて困ったのだった。


序盤は難易度ノーマルでも雑魚戦でも一手間違えれば即全滅、ボスは5回ぐらい挑んでようやく勝ち筋が見えてくるかなりハードなバランス。しかし中盤になると「飛び入りキャスト(控えのキャラもセッションに参加してくれるようになる)」「戦闘に出さなかったキャラにも武器経験値が入るので育成が楽になる」「デュオアーツ(一定確率で使える強力な必殺技)」が次々解禁されそれ以降戦闘がグッと楽になる(それでも油断すると全滅するけど)

7人の仲間が次々と連携を決める!デュオアーツが挟まれば最大14連撃!こいつは最高に気持ちがいい。


でもそれが解禁される手前の4章が一番キツかったんですよ!「メンバー固定のボス」「反射持ちを連れているボス」「カウンター持ちと耐性コロコロ変わるタッグのボス」と連続で戦わなくちゃいけないという……


超苦戦した回のアーカイブ



だからこれらの要素がもっと早い段階で解禁されてたら…と思った。

「このゲームが面白くなるまでに時間がかかる、しかもそれが割と終盤」ってほんともったいないな……


ストーリーはちょっと、全体的に盛り上がりに欠けてたかな…という印象。

4章まではずっとツバサの成長の話で、5章でようやく仲間が全員揃いその次の6章で敵サイドがようやく動き出しいよいよ本編か?と思ったらその6章が実質的な最終章でえ?もうラスボスなの?ってなってしまったし……

敵サイドとの因縁も5章で仲間になるヤシロに集中していてすごい駆け足で話しが進んでいってしまった感じ。正直ヤシロの加入もだいぶ唐突感があったというかなんというか納期か尺の都合でだいぶ端折ったのかな?と感じる……


ただサイドストーリー(仲間キャラ達に焦点を当てた外伝シナリオ)はいずれも文句なしに面白かった!

特に赤城斗馬(特撮ヒーローに憧れているアクション俳優志望)がデパート屋上ショーの悪役スーツアクターから少年との交友を通じて”本物の”ヒーローになっていく話はニチアサファンとしては滾りましたね(あの世界の特撮俳優はスーアク兼任する昭和で止まってる世界なのか?はさておき)。

剣弥代の第一話こういう方向性なの!?からの斗馬とのライバル関係や父と子の因縁の話も良かったし黒乃霧亜のギャップ萌え話もベタベタながら良かったし源まもりの子供なりに強く在る話も良かった。バリィさんも…あれは本人が幸せそうだからいいのか…?


本編の物足りなさと戦闘システム面のここ何とかならんか~は多かったけど「FEキャラがペルソナとして出る異聞録、題材は芸能界」というトンデモねえ組み合わせを見事に調理しきって唯一無二の作品を作り上げたのは見事。本当にこれっきりで終わってしまうのがもったいない、もうちょっとこの世界で遊んでいたかった……続編とか是非作って欲しい!(任天堂・アトラス・エイベックス3社の合同作だから中々難しいだろうけど……)


QooQ